6/5 – 7/1 母袋 俊也 Himmel Bild

6/5 – 7/1 母袋 俊也 Himmel Bild

 母袋俊也は、ドイツ留学中の1986年に複数パネルの連携による絵画形式の着想を得て、以後、絵画表現における「フォーマート(画面の縦横比・サイズ)と精神性」の相関をメインテーマに制作を展開、また理論研究を進めてきました。
 帰国後は立川のアトリエで制作した偶数パネル作品(連結、余白、横長フォーマートの特徴を備えた作品群)を”TA”(TAchikawa)系と命名し、これらの”TA”系絵画を、1999年以降連続的に制作する視覚体験装置《絵画のための見晴らし小屋》と平行しながら制作展開しています。
また2001年からは、正方形(Quadrat)フォーマートを余白を持たせず色彩と筆致で充満する(full)、”Qf”系の作品制作を開始しました。
 そして、2011年3月の出来事は母袋俊也にとって絵画の位置と役割を改めて考える契機となり、現実(=地)と非現実(=天)の間にわずかに生じる重なりの場とそこに位置する絵画への関心は、インスタレーション「浮かぶ像・現出の場」として2013年11月に青梅の旧織物工場で試みられています。
このインスタレーションでは、闇と光の小空間に2分割された《小屋・現出の場》を設営し、その暗室内に絵画作品《Qf/SHOH<掌>90/Holz5》を掲げ、また展覧会場背後の壁面上部には《Himmel Bild》を展示しました。
 今回の展覧会では、この母袋俊也の新シリーズ《Himmel Bild》と《Himmel Bild》専用のパレットワゴンを展覧します。
Himmel Bildとは、Bildがドイツ語で「像」「絵」「イメージ」、Himmelが「空」、しかし英語の「Sky」とは異なり、加えて「天」の意味も持っており、つまりHimmel Bild=「天・空の像」という意味になります。
「上空で繰り広げられる光りと大気の交歓の現象として現れる空の色彩は、パレット上での顔料による色彩という現象に変換され、再び大地から離れた壁面上方に掲げられる。」という母袋のテクスト通り、ギャラリー会場にパレットワゴンを持ち込み、壁面上方に《Himmel Bild》シリーズを掲げて展示します。

期間
2014年 6月5日(木) – 7月1日(火) 12:00-19:00 (最終日は-17:00) 終了しました
場所
GALLERY TAGA2