森本 太郎  呼応するインテリア   5/9–6/4
sauge /キャンバス(デニム)、アクリル/727×435 mm/2019年 © Taro MORIMOTO

森本 太郎  呼応するインテリア   5/9–6/4

室内空間はそこで生活する人を反映すると同時にその人自身にも影響を与えています。また森本太郎は、制作中は室内で作業する時も外を散歩する時も継続して自分の内面に向き合って観察している状態だといいます。内と外にははっきりした境界がなく容易に反転もします。目前で起こっていることや自己の内部に起こっていることに呼応して意識や感情が変化、循環していく。そのようなことを、部屋に生けた植物や花、カーテンの柄、天体の光などのイメージと向き合いながら絵画として視覚化しています。
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展覧会について  (岡村多佳夫、美術評論家)

 ブラックホールの写真を見ながらさまざまな考えが浮かんでくる。その一つは、気になっていたブラックホールの存在を示すリングの部分(というか時空が歪んでいく部分)が明瞭に写し出されていたことである。
 それはともかく、この画像を、画家のロベルト・マッタが知ったならば、どのような思いにとらわれたであろうか。彼は自らの作品について説明するときはいつもアインシュタインの考えを持ち出し、時空のこと、時間のこと、空間のこと、その中にある存在のこと、それらことを意識し始めると「目眩」がする、と言いつつ、その「目眩」が作品を生みだし、成立するのだ、と語っている。この「目眩」は、ダリの言う「幻影」とほぼ同じ意味・内容だが、このブラックホールさらには数値的には存在可能なワームホール、そしてそこから考えられる時空間のワープやタイムトラベル、さらにはそれが可能であるとして、ブラックホールの内側から見た世界はどのようなものであるのか、と次から次へと「目眩」が、「幻影」が引き起こされてくる。
 なぜこのようなことを話しているかというと、今回の「呼応するインテリア」というタイトルについて考えていたときに、いろいろな妄想が沸き上がって来たからである。とともに、森本太郎の表現に見られる収斂する描かれたものの強さは、まるでブラックホールのような強力な磁場が存在するかのように私たちをひきつけてやまないのだ。それらはただ描かれたものの外観だけでなく、それが持つ内的(インテリア)な在りようが写し出される。もちろんそれは作家の意識の在りようでもあるのは言うまでもない。ただそこにある事物、それらひとつひとつがそれぞれに意味を持つ。作家は瞬時にそれに感応しながら、思考し描いていく。彼の作品が見る者を魅了するのはその点にあるからではないだろうか。

期間
2019年 5月9日(木) – 6月4日(火) 12:00-19:00 (最終日は-17:00) 
※期間中の水曜・日曜・祝日は休廊いたします。終了しました
場所
GALLERY TAGA2
オープニングパーティー
5月9日(木)18:30-20:30 
お問い合わせ
info@gallerytaga2.com  田賀