安藤 榮作展・Dedicated to 3.11
Fukushima nuclear explosion・Human being( 《Life》ドローイング 2016年,《Human being》クス 2019年 *一部) © Eisaku ANDO

安藤 榮作展・Dedicated to 3.11

木を手斧で叩くように刻み長らく彫刻と向き合ってきた安藤榮作は、2011年3月11日以降、自らも被災した東日本大震災と福島原発事故による多くの変化と状況にも目を凝らしてきました。本展では彫刻とともにドローイング《Life》(2016年)も展示しメッセージ性の強い展覧会になります。2019年の第10回円空大賞・円空賞受賞等、ますます活躍が期待される安藤榮作の今あらわす彫刻をぜひご高覧ください。

English/日本語

「Dedicated to 3.11」 ( 安藤榮作 )

毎年3月はどうしたって東日本大震災と福島原発事故のことを考えずにいられない。
いや正直に言えば、津波と原発事故で被災し避難移住した僕は、あの日以来9年間、1日たりとも震災のことを思わなかった日はない。2011年3月11日から3千285日、ご飯を食べたり洗濯したりと同じように日に何度も震災に想いをはせるのは日常だったし今もそうだ。
いつの間にか震災と原発事故は自分自身を構築している大切な柱の一つになり、作家活動もそれなしにはリアリティーを感じられなくなってしまった。
あれから9年、日本は表層的には復興と冠を付けた東京オリンピック開催に向けて加速している。国はオリンピック開催の体裁を整えるため、ピラミッドのごとく積み上げられていた放射能除染土フレコンバックを人目につかない所に移動し、膨大な数に膨れ上がった放射能汚染水保管タンクの汚染水を海洋投棄すると言い出した。そしてオリンピックに合わせて避難者への支援を打ち切り、帰還困難地域の規制を解除し元住民を汚染地域に戻そうとしている。これによって震災後国が指定してきた原発事故の避難者は国のデータ上0人になる。しかし実際には今も全国に数万人の避難者がいるのが現実だ。僕ら被災者や避難者は国にとってはフレコンバックや汚染水タンクと一緒なのだ。
まるで、そこでなんとか生を繋いでいる生き物たちをナパーム弾で蹴散らし焼き払った後の空き地で、野球やサッカーで盛り上がるような感覚の2020年東京オリンピックは、僕は人として共鳴できない。
今回の個展「Dedicated to 3.11」はこの9年間僕の中に流れていた3.11に捧げる展覧会だ。

期間
2020年 2月27日(木) – 3月23日(月) 12:00-19:00 (最終日は-17:00)
※期間中の水曜・日曜・祝日は休廊いたします。終了しました
場所
GALLERY TAGA2
オープニングパーティー
2月27日(木)18:30-20:30
お問い合わせ
info@gallerytaga2.com  田賀