Toshiya MOTAI   painting and paper works   (Galerie Grand E'terna à Paris  9/5–10/1)
「M555 TA・MSK-shuso」 綿布にアクリル、油彩 805x1960mm 2016年 © Toshiya MOTAI

Toshiya MOTAI painting and paper works   (Galerie Grand E’terna à Paris 9/5–10/1)

フランス・パリ8区にあるGalerie Grand E’ternaと共同開催する企画展。2回目となる今年は母袋俊也展を開催いたします。フランスで母袋俊也を本格的に紹介するのは今回が初めてで、本展では一つのテーマというより、TA系を中心とした母袋俊也の仕事の全体を紹介する機会となります。立体含む新作を中心とした40点ほどを出展予定です。ぜひご高覧下さい。

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展覧会について ( 岡村多佳夫 美術評論家 )

 時間という概念が生まれた時から、それを表現しようと様々な試みがなされてきた。時間は、抽象的なる時間は知ることはできるかもしれないが、それを視覚化する困難さは大きい。
 母袋俊也による様々な大きさの窓がつけられた、視覚体験装置「絵画のための見晴らし小屋」は、定点観測として持続的に眼前の世界を見ていくことにより時間を知ること、自然の移り変わりを知ることができる。と共に、切り取られた瞬間の彼方は現在ではあるが、切れ切れの過去の、記憶の総体でもある。このようにして彼方と此方のやり取りが始められ、表現へと移し替えられる。
 彼はそのような装置を使って見える風景、とりわけ横長の窓から見える風景を、屏風から着想した複数のパネルが連携する絵画へと仕立て、TA系と名付けた。
 本来、風を屛(しリぞ)ける機能を持って考え出された屏風は、そこに自然を表現することによって、風をも感じさせ、外の世界と共有される。しかしそこでは単なる再現が行われるわけではない。見たとおりに描いているのではなく、言わば表現者が思った通りに描いているのだ。抽象的であると同時に具象は保たれる。しかし、そこには外観から受ける思念は、内奥に生まれるものは、精神は表現されない。母袋俊也はそれを表現する。森羅万象の奥に潜む、見えざるさまざまな事象を表す。おそらく、彼の作品が静かに圧倒的なのは、ボードレールの言う「コレスポンダンス」を体現しているからなのだろう。

「絵画のための見晴らし小屋」

「絵画のための見晴らし小屋」

「絵画のための見晴らし小屋」内部、「窓」

「絵画のための見晴らし小屋」内部、「窓」

期間
2016年 9月5日(月) – 10月1日(土) 11:00-13:00, 14:00-19:00 終了しました
※期間中の日曜日は休廊
場所
Galerie Grand E’terna
3 Rue de Miromesnil 75008 Paris
オープニングパーティー
9月8日(木)18:00-21:00
お問い合わせ
info@gallerytaga2.com  田賀