母袋 俊也〈Qfキューブ〉−像が積層する立方体そして絵画の位置
M599《Qf SHOH〈掌〉90・Holz -17》/ 板にアクリル、油彩/900×900mm/2018年 © Toshiya MOTAI  

母袋 俊也〈Qfキューブ〉−像が積層する立方体そして絵画の位置

母袋俊也は、絵画は現実世界(Real)ともう一つの世界(Idea)がわずかに重なり合う場所に位置し、ideaの表象を使命として像を結ぶと考えています。本展の<Qfキューブ>はその架空空間で結ばれる像が積層されていくさまであり、絵画とは?との問いも私たちに投げかけます。また画集『母袋俊也 浮かぶ像-絵画の位置』刊行を記念したギャラリートークも開催いたします。ぜひご高覧ください。
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〈Qfキューブ〉-像が積層する立方体そして絵画の位置

僕が絵を描くのは、知っているものや見えているものを描くことなどではなく、世界を見てみたい、世界に触れてみたいからに他ならない。
なぜならまだ僕たちは世界を知らないのだから。
そしてリアリズムが現実の肯定だとするならば、僕をイデアリストと言った人の考えを肯定したい。

今回TAGA では〈Qfキューブ〉の展示である。2001年に開始された〈Qf〉系は、ルブリョフの《聖三位一体》、イエスの手、阿弥陀如来の印相をモデルにして、2009年以降は90㎝角の板を支持体とする〈Qf・Holz 90〉として取り組まれている。
さて一体「絵画が現出する場」とは? 絵画/像は「現実・リアルの世界」と「精神だけの非物質の世界」のこの二つの世界のわずかに重なり合う両義の場に薄い膜として生成し、精神の世界を背景にリアル、現実の世界に働きかけるのだと僕は考えている。
〈Qfキューブ〉が模索しようとするのはその架空の空間性であり、そこでは無数の像が積層され立方体を形成しているのだ。

今展は、新作〈Qf・Holz 90〉2点、〈Qfキューブ〉、そして〈Qfキューブ プランドローイング〉によって構成されることになる。

2020.2.28 母袋俊也

※Qf系:正方形(Quadrat)フォーマートを色彩と筆致で充満する(full)、母袋俊也の絵画シリーズ

期間
2020年 4月2日(木) – 4月27日(月) 12:00-19:00 (最終日は-17:00)
※期間中の水曜・日曜・祝日は休廊いたします。
場所
GALLERY TAGA2
オープニングパーティー
4月2日(木)18:30-20:30 ※中止としました
ギャラリートーク<田野倉康一氏(詩人) × 母袋俊也氏>
4月25日(土)17:00-18:30 画集『母袋俊也 浮かぶ像-絵画の位置』刊行記念の対談を行います。
お問い合わせ
info@gallerytaga2.com  田賀