高田 安規子・政子  Four seasons 10/29 - 11/24
Four seasons plates φ23.5x2cm 2015年 皿、アクリル絵の具

高田 安規子・政子  Four seasons 10/29 – 11/24

高田安規子・政子の展覧会を開催いたします。高田安規子・政子は、立体や平面作品、インスタレーション等を制作する一卵性双生児の姉妹ユニットで、たとえば軽石で円形競技場を、トランプでペルシャ絨毯を、といったように、身近にある物をスケールも価値も異なるものに転換することで私たちの視点や、時間感覚などに問いを投げかける作品を発表しています。

本展では「四季」をテーマに新作を制作し、ギャラリー1階に四季が生じるメカニズムを示す太陽と地球の位置関係図など、日焼けによって制作したドローイング3点、2階には、室内装飾品に描かれた図柄に彩色を加え、季節の移ろいを表わした作品を展示。壮大な時間の流れである四季の循環を、日常性を演出したギャラリー空間に、時間的、空間的にスケールを縮小して、表現しています。

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展覧会について (岡村多佳夫 美術評論家)

 バルセロナにある、アントニ・ガウディによるグエル公園の入り口を入った、目の前にある階段の下段に、蛇の頭の口から水が流れ、植栽された場所がある。そして、それは日本の箱庭から想を得たのではないかという論文が近年出されたが、その当否は別として、19世紀後半から20世紀にかけて、西欧では、移ろい行く微妙な自然を感じ、眺めるために造られた日本式庭園や箱庭が、どのように表現者たちに受け入れられ、アイデア・ソースの一つになっていったかは興味深いものがある。
 それはともかくとして、今回、高田姉妹はギャラリー全体を使って、「四季」を表現するという。それは閉じられた空間に自然を取り込み、世界を見せるという点では箱庭と通じるところがあるように思われるが、彼女らの行おうとするところは箱庭道具で状況を見せるそれとは異なり、時間の視覚化であり、空間の広がりである。それは一階に太陽と地球が、そして宇宙空間から眺められる地球という存在と、その地球の息吹が表される。
 古来、北極星は竜座のλ星であったが、現在は小熊座のα星であったという。それは地軸の傾きによって変わったことを意味するが、詩人吉田一穂はさらに傾きが変われれば「古代緑地」が蘇ると謳ったが、公転と自転の永遠の反復が地球上に季節というものをもたらす。しかしその反復も微妙な差異をもたらしていく。とはいえ、私たちはそれを知ることはない。ただ、自然はそれを了解しているかのようである。
 その移ろいを彼女らはギャラリーの二階で、リボン刺繍や、絵皿を使って表していく。私たちは空間に浮かぶ地球から、その表面へ、そしてさらに近付き、木々の変化を目にし、この巧みな表現によって、時間を、空間を意識させられる。

期間
2015年 10月29日(木) – 11月24日(火) 12:00-19:00 (最終日は-17:00)終了しました
※期間中の水曜・日曜・祝日は休廊いたします。
場所
GALLERY TAGA2
オープニングパーティー
10月31日(土)17:00-19:00
お問い合わせ
info@gallerytaga2.com  田賀