
Exposition de médailles de Tetsuji Seta 瀬田 哲司 メダル 展 (3/3– 3/28)
コンテンポラリーアートメダルを日本で初めて個展形式で紹介する展覧会です。日本でメダルといえば、オリンピック等で目にする金や銀のメダルですが、ヨーロッパでは主要な博物館や美術館でコレクションされているようにアートの一分野としてすでに認識されています。近年ではテーマや制作技法などを大きく発展させたコンテンポラリーアートメダルが注目されてきています。瀬田哲司は、2012年にFIDEM(国際美術メダル連盟)グラスゴー大会でグランプリを受賞しました。植物の細部を極限まで再現した制作技術と禅的な世界観が特徴で、大英博物館をはじめとした世界の博物館や美術館等が瀬田の作品を収蔵しています。本展では瀬田哲司の最新作とともに海外のアートメダルを紹介する資料も展示いたします。
メダルと私 (瀬田 哲司)
もう10年くらい前になる。ブース教授は私にメダルをつくらないかと言った。
メダル? オリンピックで勝者がもらえるあのメダル?
学生メダルプロジェクトのタントウシャがイギリスからくるのですけどハナシをきいてもらえますか?
マーシーは優しそうな旦那さんと一緒にやって来た。
彼らが見せてくれたイギリスのメダルの画像は私の興味をそそった。
コンテンポラリーアートメダルと彼らはそれらを呼んでいた。
私は蟻のメダルを造った。 (「They repeat one’s act forever」)
私のメダルは英国メダル協会のエディションメダルとして販売され大英博物館のコレクションとなった。
2009年4月、私はイギリスのフェルマスにいた。
フェルマスは海辺の小さな町でそこでは英国美術メダル協会のコングレスが開催されていた。そこで私はメダルの人々と出会うことになる。
FIDEM(国際美術メダル連盟)とJAMA(日本芸術メダル協会)の存在を知ったのはここである。
2012年9月、私はグラスゴーで開催されたFIDEMコングレス展覧会のグランプリを受賞した。
メダルは手のひらに収まる小さな造形です、小さいがそこには無限に広がる宇宙があります。
ここには書ききれない多くの人々との出会いがあり出来事がありました。
それらのひとつひとつは渾然一体となって私のメダルとなっています。
- 期間
- 2016年 3月3日(木) – 3月28日(月) 12:00-19:00 (最終日は-17:00) 終了しました
※期間中の水曜・日曜・祝日は休廊いたします。 - 場所
- GALLERY TAGA2
- オープニングパーティー
- 3月3日(木)18:00-20:00
- 作家によるスライドショー
- 3月3日(木)19:00ころ〜
- お問い合わせ
- info@gallerytaga2.com 田賀