母袋 俊也展 <バーティカル>    6/7–7/2
M446-449 V・Misogihagi 1-4/テンペラ・アクリル・油彩・綿布 /1820×450mm/2013年/© Toshiya MOTAI

母袋 俊也展 <バーティカル>    6/7–7/2

母袋俊也の縦長の絵画シリーズ、〈バーティカル〉の展覧会を開催いたします。母袋が絵画のフォーマート(画面の縦横比・サイズ)と精神性の相関をテーマにするうえで、〈バーティカル〉は高い精神性を求め初期から制作されてきました。〈バーティカル〉だけを取り上げる最初の展示となる本展では、新作と旧作をあわせて展開いたします。また『母袋俊也 絵画 母袋俊也作品集Vol.2』(BLUE ART)出版を記念して、23日(土)にはギャラリートークも開催いたします。

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展覧会について ( 母袋俊也 )

フォーマート(画面の縦横比)と精神性の相関をメインテーマとする僕にとって重要な系の一つとなる縦長フォーマート〈バーティカル〉の発表。考えてみると〈バーティカル〉だけの展示は本展が初めての試みとなる。今回、作品集『母袋俊也 絵画』刊行にあたり、改めて整理してみると〈バーティカル〉第一作《M4 Untitled》(85×18.5㎝)は実に初期の1987年に描かれ、帰国後1990年《M19 ノイ・イーゼンブルク》(260.5×120㎝)の大作が描かれていた。当初、横長フォーマート、偶数組の〈TA〉系が日本障屏画をモデルにしたのに対し、〈バーティカル〉は掛軸をモデルにすすめられた。〈TA〉系が水平性の強い風景に安定、永続性を求めたのに対して、縦長〈バーティカル〉は滝や聖堂内の建築空間などをモデルに強い精神性を求め、断続的にすすめられてきている。本展は、《V・Misogihagi》をはじめ新旧の〈バーティカル〉作品で構成される。
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「《Misogihagi》に寄せて」(2013年)
《M445 Stephan2012》に引き続きの〈バーティカル〉系の試みである。
2012年6月に福島現代美術ビエンナーレの下見に出向いた福島空港公園は、手入れの怠られ、むしろ放置されたかのような印象を受けながらも、同行してくれたWさんに何も聞けないショウブ苑だった。夏、Fukushimaで垂直性を切り取る現場となったショウブ苑は八橋の下には群をなして小さな紫の花が咲き乱れていたのだった。
勿論《絵画のための垂直箱窓-FUKUSHIMA》の窓はその再生の姿を切り取ることとなった。
その後、名を知らなかった美しいその花は「千屈菜‐ミソハギ」と植物図鑑で知った。
またそこには「千屈菜の群れ咲く波の声もなし」と石原八束の句が紹介され、植物名ミソハギの由来には禊が詰まったものともあった。その句、命名はいろいろな画像を想い起こさせたのだった。
作品タイトルでは再びミソギをとり、Misogihagiとした。

《絵画のための垂直箱窓・FUKUSHIMA1~4》 2012年

《絵画のための垂直箱窓・FUKUSHIMA1~4》 2012年

窓:《絵画のための垂直箱窓・FUKUSHIMA》

窓:《絵画のための垂直箱窓・FUKUSHIMA》

《M4 Untitled》850×185mm 1987年

《M4 Untitled》850×185mm 1987年

《M19 ノイ・イーゼンブルグ》2605×1205mm 1990年

《M19 ノイ・イーゼンブルグ》2605×1205mm 1990年


《M445 Stephan2012》3000×1000mm 2018年/青梅市立美術館展示風景

《M445 Stephan2012》3000×1000mm 2018年/青梅市立美術館展示風景

期間
2018年 6月7日(木) – 7月2日(月) 12:00-19:00 (最終日は-17:00)終了しました
※期間中の水曜・日曜・祝日は休廊いたします。
場所
GALLERY TAGA2
オープニングパーティー
6月7日(木)18:30-20:30
ギャラリートーク
6月23日(土)16:30〜18:00 『母袋俊也 絵画 母袋俊也作品集Vol.2』(BLUE ART)出版を記念して母袋俊也氏がお話しします。
お問い合わせ
info@gallerytaga2.com  田賀