三輪 途道 展 ー地平線から  11/2–11/27
地平線から/檜、漆、彩色/480×460×1070mm/2016年/撮影:三輪洸旗

三輪 途道 展 ー地平線から  11/2–11/27

彫刻家・三輪途道(みわみちよ)の個展を開催いたします。三輪途道は肖像彫刻に長年向き合ってきました。肖像彫刻といっても対象は人間に限らず、動物や植物、昆虫、そして日常にありふれたもの、をリアルな描写で彫り出していきます。これら丹念に彫られた作品からは、対象を越えた普遍的なもの、絶対的な存在が感じられます。本展では猫と犬の作品と素描を展示いたします。どうぞご高覧ください。

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三輪途道展―地平線から

 最近、作品への向き合い方が、変わってきた自分に気づく。
 元々彫刻家を目指したきっかけは、仏像好きからスタートしたこともあり、材料、技法も檜材、寄木、乾漆、日本画彩色とこだわり、歴史的に培ってきた日本美術の技法で、現代性をどう表現するかということに意識を集中してきた。
 制作の核になる肖像彫刻も鎌倉時代の慶派のリアリズムに影響を受けた。今の時代に肖像彫刻で何が表現できるか、肖像を人間だけに囚われず、普段の生活目線で、犬、猫などの動物から始まり、植物、ちょいと苦手ななめくじも彫ってきた。求めているのは普遍性に変わりはないのだが、周りの作家と比べ、自分の立ち位置を常に意識してきた気がする。
 こう彫れば人と違う表現になる。ああ彫れば時代性が表現できるという比較からくる意識は私を自意識過剰、自我の塊にした。それがここ数年前から、その意識が失せてきたように思う。作品で自分を表現するのではなく、逆に自分を消していく作業。人に作品を届けるのであって、私自身は作品にはいない。私は刃物と化す。そういう風に考えるようになると、猫一匹彫るにしても、私が彫りたい猫を彫るのではなく、彼らに気持ちを寄り添うだけで、彫るべき形に導かれることに気づいた。自分が無理矢理なほど背負ってきたものから、少しずつ解放されてきているように思う。
 作家人生どこまで続くかわからないけれど、今日、木が彫れることに感謝。

2017年、秋。三輪 途道

 

期間
2017年 11月2日(木) – 11月27日(月) 12:00-19:00 (最終日は-17:00)
※期間中の水曜・日曜・祝日は休廊いたします。
場所
GALLERY TAGA2
オープニングパーティー
11月4日(土)18:30-20:30
お問い合わせ
info@gallerytaga2.com  田賀