三輪 洸旗  葉のはへ  10 / 1 - 10 / 26
葉のはへ #1 25x23x23cm 檜、アクリル絵の具 2014年 © Koki MIWA

三輪 洸旗  葉のはへ  10 / 1 – 10 / 26

彫刻家 三輪洸旗(みわこうき)の個展を開催いたします。植物をモチーフにした大小6~7点の木彫のほか、枝をモチーフにした小品シリーズを発表します。
近年、三輪は彫刻制作のプロセスそのものに焦点を合わせ、そのプロセスを形にすることを追い求めてきました。モチーフとする植物の主体である葉とその余白の融合で生まれる未知の形は、植物の成長過程のプロセスをたどる行為でもあり、自然界の法則が制作の進行と合致するということに自然とたどり着いた、と言います。「形は豊かさという喜びに自然と帰着する。」と話す三輪の個展をどうぞ、ご高覧下さい。

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展覧会について (染谷滋 元群馬県立館林美術館長)

 これまでに三輪洸旗の個展を見たのは2010年と14年の二度だけだったから、今度の個展に文章を依頼されたときには少々戸惑った。それでも引受けたのは、その二度の個展の印象がとても良かったからにほかならない。初めて見た印象は、寡黙な作品の中にしっかりと考え抜かれた制作態度が感じられ、この作者は誠実な人柄に違いないと思った。二度目のときは、作品が語りかけるもの静かな言葉が私にも少し聞き取れるようになっていて、その繊細さに驚いた。実は、これ以外にも三輪洸旗の作品を見る機会があった。それは、東京造形大学の後輩で長年連れ添っている彫刻家の夫人を、長野との県境に近い群馬県下仁田町のアトリエを訪ねたときで、共有している作業場の片隅に遠慮深げに作品が置かれていた。そのとき、限りない優しさを感じて好きになり、まだ地元群馬では一度も展示の機会がない彼の作品を、何としても県民に紹介したいと思ったものだ。
 今回の個展出品作を見に再度下仁田のアトリエを訪ねたのは7月初めのことだったが、制作は随分進んでいるように私には見えた。「彫刻はプロセスの段階に見える形が面白いんですよ」と彼は語り、その言葉を裏付けるように、幾つも置かれたカリフラワーのような未完成作は、これから生まれる形をはらんで赤ん坊のように輝いて見えた。今回初めて試みられる「人」型の小枝のような作品が、カラフルに彩られてテーブルの上に並び、個展会場への出番を待っていた。私にはこのままでも面白いと感じられたチューリップも、どのように成長して展示されるのだろうか。彼自身語っているように、植物の成長過程のような作品が彼の望みなのだ。それはもしかすると、制作現場で作者だけが感じられる可能性の豊かさなのかもしれない。未知なるもの、まだ見えてこない形への期待が、三輪洸旗の作品には宿っている。

期間
2015年 10月1日(木) – 10月26日(月) 12:00-19:00 (最終日は-17:00) 終了しました
※期間中の水曜・日曜・祝日は休廊いたします。
場所
GALLERY TAGA2
オープニングパーティー
10月3日(土)18:00-20:00
お問い合わせ
info@gallerytaga2.com  田賀